インフルエンザについて

2018-11-06

今回はインフルエンザについてお話しします。

インフルエンザは普通のかぜとは異なり、突然の38℃以上の高熱や、関節痛、筋肉痛、頭痛などの他、全身倦怠感、食欲不振などの全身症状が強く現れるのが特徴です。

インフルエンザウイルスに感染した場合、約1~3日の潜伏期間の後、発症します。続く約1~3日では、突然の38℃以上の高熱や全身倦怠感、食欲不振などの全身症状が強く現れます。やや遅れて、咳(せき)やのどの痛み、鼻水などの呼吸器症状が現れ、腰痛や悪心(吐き気)などの消化器症状を訴えることもあります。通常は、10日前後で症状が落ち着き、治癒します。

かぜの多くは、発症後の経過がゆるやかで、発熱も軽度であり、くしゃみやのどの痛み、鼻水・鼻づまりなどの症状が主にみられます。これに対し、インフルエンザは高熱を伴って急激に発症し、全身倦怠感、食欲不振などの全身症状が強く現れます。関節痛、筋肉痛、頭痛も現れます。また、インフルエンザは、肺炎や脳炎(インフルエンザ脳炎)などを合併して重症化することがあります。

インフルエンザの症状を改善するためには、体内にいるインフルエンザウイルスの増殖を防ぐ「抗インフルエンザウイルス薬」の服用が有効です。発症後すぐに服用を開始すると、服用していない場合と比べて発熱期間が1~2日短縮され、ウイルスの排泄量も減少し、症状が徐々に改善されていきます。

しかし、お薬を服用して熱が下がっても、体内のウイルスがすぐにいなくなるわけではありません! 「症状が改善したから…」といってお薬の服用を途中でやめることで、体内に残っているウイルスが周りの人に感染する可能性があります。

熱が下がったあとも、お薬はきちんと使い切り、自宅で療養を心がけましょう。

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