長引く咳に要注意!

2019-11-22

風邪はすっかり治ったはずなのに、しつこい咳がいつまでも続く…。もしかしたらマイコプラズマ肺炎かもしれません。

マイコプラズマ肺炎は、肺炎マイコプラズマという細菌のようなものによって起こる呼吸器感染症で、長期にわたって咳が続くのが特徴です。主に気道に感染し、気管支炎や肺炎などを引き起こします。初期は普通の風邪と同じように、発熱や喉の痛み、全身の倦怠感などの症状が現れ、次第に痰のからまない乾いた咳が出るようになります。熱が下がったあとも、3週間~4週間にわたって咳が長引くことがあります。

一般的な肺炎の場合は痰をともなうため、聴診器を当てるとゼロゼロするような呼吸音が聞こえますが、マイコプラズマ肺炎の場合はそのような雑音が聞こえないので、なかなか診断がつかないこともあります。夜間にひどく咳が出て、日中は比較的元気に過ごせる場合も多いのですが、長い間放置していると重症化してしまったり、中耳炎、脳炎などの合併症が起こる可能性もあるので注意が必要です。

マイコプラズマ肺炎は薬で治療できます。気になる症状がある時は、医師に相談しましょう。

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