新型コロナウイルスに対して気をつけるべきこととは

2020-03-25

新型コロナウイルスは、以下の経路で人から人に感染すると考えられています。

【飛沫(ひまつ)感染】

感染した人がくしゃみや咳をしたときに口から飛び出る、ウイルスを含む大きなエアロゾル(水分量の多い飛沫)が、1~2メートル以内にいる人の目や鼻、口に入り、粘膜の細胞から感染する経路です。

【接触感染】

ウイルスが付着した環境に触れた手で目や鼻、口に触れ、粘膜の細胞から感染する経路です。ちなみに、無傷の皮膚からウイルスが侵入することはありません。

【特殊な状況下での空気感染】

エアロゾルの水分が蒸発してできた5μm未満の微粒子にウイルスが付着して空気中を漂い、これを吸入することで感染する経路です。主に気管挿管などの医療処置の際に一時的に起こりますが、日常生活で空気感染が起こることはほとんどないと考えられています。

【病気の経過】

ウイルスに感染してから症状が出るまでの期間(潜伏期間)は平均5日、範囲は1~14日程度と考えられています。感染した人のうち約80%は軽症で、約5%の方が重症化すると報告されています。特に高齢者や基礎疾患を持つ方が重症化しやすいことが分かっています。

今は新型コロナウイルスに対して気を緩めてはいけない時期であることは間違いありません。具体的には、飛沫感染を防ぐために咳エチケットを行うこと、体調不良の時には出かけないことです。また、接触感染を防ぐために、できるだけ顔に触れないように注意して、こまめに(特に不特定多数の人が触れる場所に触ったあと)石鹸と流水で20秒以上、手と指をくまなく洗うことを心がけましょう。

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