Archive for the ‘お知らせ’ Category
尿路感染症とは?
尿をつくり体の外に排泄するまでの通り道を尿路(にょうろ)といいます。尿は腎臓、尿管、膀胱、尿道というルートを経て、体内から体外へ排泄されます。なんらかの原因で尿路に病原体が侵入し、炎症を起こしてしまうことがあり、この状態を尿路感染と言います。
尿路感染を起こす病原体には細菌・ウイルス・真菌などがありますが、もっとも多い原因は細菌です。感染経路としては、外陰部周辺の細菌が尿道から膀胱、尿管、腎臓という、尿の流れとは逆の方向に侵入してくることがほとんどです。尿路感染症の主な症状には、発熱、排尿時痛、頻尿、腹痛、腰部痛(腰を叩くと痛みが生じる)が挙げられます。
尿路感染症が疑われる場合、尿検査やその他各種検査を行います。尿検査で尿中に白血球や、細菌が出ているか調べます。炎症の程度や血流感染の有無を調べる目的で血液検査をすることもあります。適切な薬を服用すれば、ほとんどの場合、服用症状が改善します。
尿路感染症の予防として、外陰部を清潔に保つことと、水分を十分に摂取して長時間尿を我慢せず、こまめに排尿することが大切です。
デング熱が流行っています。
香港でデング熱が流行しています。
デング熱はデングウイルスによる感染症です。ウイルスを持っているネッタイシマカやヒトスジシマカなどに刺されることで感染します。人から人へ直接感染することはありません。
3~7日間の潜伏期間の後、およそ2-4割の人に38~40℃の発熱が起こります。そして激しい頭痛、目の奥の痛み、関節痛、筋肉痛といったインフルエンザと同じような症状が出ると言われています。また、発熱して3~4日後から胸やお腹に赤~桃色の小さな発疹が出て、次第に手足や顔面に広がります。死に至る危険は少ないですが、関節などの痛みは激しく、英語ではBreak bone feverとも呼ばれています。
デング熱の予防のためには蚊の対策が重要です。デング熱を媒介するネッタイシマカなどは、郊外だけでなく都市やリゾートにも出没します。この蚊は昼間吸血する習性がありますが、とくに日の出後と日没前は注意が必要です。蚊に刺されないようにするためには、肌を露出しない服装(長袖・長ズボンを着用)をするとともに、虫よけスプレー(忌避剤)、蚊取り線香などを併用しましょう。
熱中症に気をつけましょう!
今年はよく耳にする熱中症という言葉。熱中症とは、高温多湿な環境に、私たちの身体が適応できないことで生じるさまざまな症状の総称です。
熱中症の代表的な初期症状として、めまいや立ちくらみ、一時的な失神があります。炎天下や暑い室内での長時間労働やスポーツなどにより体内に熱がこもり、脳への血流が減ることと、脳そのものの温度が上昇することで引き起こされます。
初期症状が見られた場合にはクーラーの効いた屋内や涼しい日陰で休ませ、衣服を緩めて風通しをよくし、体を冷やして、適切に水分を補給すれば、多くの場合は改善します。しばらく様子を見て、症状が改善しない場合には、医療機関を受診するのがよいでしょう。
こまめに休息と水分補給を行って、熱中症の予防をこころがけましょう。
風疹と麻疹について
麻疹(はしか)、風疹(三日ばしか)は、それぞれウイルスによって、皮膚を中心に症状が起こる感染症です。乳児期後半から学童期の子どもに多い疾患ですが、乳幼児期に予防接種を受けていない子どもが増えたために、近年は感染者が増加しています。
感染している人のせきやくしゃみ、鼻水などによってウイルスが飛び散り、直接飛沫を吸い込んだり、手や肌に触れることで感染します。
麻疹は、初期に鼻水やくしゃみ、38℃前後の熱など、風邪に似た症状があらわれます。目やにや目の充血を伴うこともあります。口の中の粘膜に、小さい白い斑点が出て、その後3~4日ほどで熱が下がりますが、約半日後に再び熱があがり、赤く少し盛り上がった発疹が体中にあらわれます。症状は10日~2週間程度でおさまります。
風疹は、耳のうしろや首などのリンパ節が腫れ、その後米粒からエンドウ豆ほどの大きさの淡いピンク色をした発疹が顔や耳の後ろにあらわれます。この発疹は1~2日で全身に広がり、3日程度で自然に消えていきますが、発疹が消えるころにかゆみが出ます。
どちらも予防接種で防げる感染症です、きちんと予防接種を受けましょう。
ウイルス性胃腸炎になってしまったら・・・
ウイルス性胃腸炎は名前の通りウイルスに感染することで起こる胃腸炎で、「おなかのかぜ」と言われることもあります。初秋から春先にはノロウイルス、真冬にはロタウイルスが流行し、アデノウイルスは夏をピークに一年中見られます。
安静にして、消化の良い食事を心がけることが治療の基本になります。小さいお子様の場合、体力を消耗してしまうこともあり、早めに医師の診察を受けた方が安心です。
嘔吐や下痢の症状から脱水症状に陥りやすいので脱水予防も重要になってきます。水分補給は少量を回数多く飲ませることを心がけ、上手に補ってあげるようにしましょう。補給する水分は、湯冷ましや麦茶、イオン飲料など電解質を含むものをおすすめします。
嘔吐が治まり、下痢だけになると食事を再開させましょう。野菜スープなどの、水分が多く消化がいいものから始めましょう。
ウイルス性胃腸炎は感染力が高く大人にも感染します。
予防を徹底すること、感染してしまったあとは感染を広げないようにすることを心がけましょう。
子供の中耳炎について
アレルギーやかぜの場合に、急性中耳炎になりやすいと言われています。
急性中耳炎の主な症状としては、耳が痛む、耳が聞こえにくい、発熱がある、耳が詰まっているような感じがする、などが挙げられます。
耳が痛いことを乳幼児は伝えられないため、耳を押さえる、機嫌が悪くなる、耳をこすったり、引っ張ったりする、などをする場合があります。
数日で耳の痛みや発熱の症状は無くなりますが、膿はこの後も最低でも1ヶ月くらいは残っていることが多くあります。
膿が残っていれば、かぜなどによって繰り返し、急性中耳炎になることもあります。
急性中耳炎を治療する際は、症状によって飲み薬が処方されます。
いずれにせよ早めに診てもらうことが大切です。
帯状疱疹とは?
はじめて水痘・帯状疱疹ウイルスに感染したときは、水ぼうそうとして発症します。2014年から水痘ワクチンが1、2歳児の定期接種となりました。しかし、水ぼうそうが治ったあとも、ウイルスは体内の神経節に潜んでいます。加齢やストレス、過労などが引き金となってウイルスに対する免疫力が低下すると、潜んでいたウイルスが再び活動を始め、神経を伝わって皮膚に到達し、帯状疱疹として発症します。
身体の左右どちらか一方に、ピリピリと刺すような痛みと、これに続いて赤い斑点と小さな水ぶくれが帯状にあらわれる病気です。50代から70代に多いですが、何歳の方でもなります。帯状疱疹の患者さんから、水ぼうそうにかかったことのない乳幼児などに、水ぼうそうとしてうつる場合がありますが、帯状疱疹としてはうつりません。
治療に置いて重要な事は早期から治療を開始することです。早期に治療することで症状を軽くしたり、合併症や後遺症である帯状疱疹後神経痛を防いだり、軽くすることができるとされています。
突発性発疹かなと思ったら…
突発性発疹とは、突然40度近い高熱を出し、発熱後に、全身に発疹が現れる感染症です。「ヒトヘルペスウイルス6型」の感染が原因で起こる病気です。突然高熱が出て3~4日続き、熱が下がっていくのと同時に、お腹や背中を中心にして全身に赤い発疹が現れます。咳や鼻水などはなく、高熱のわりに元気であることも特徴のひとつです。
多くの赤ちゃんは不快な症状により機嫌が悪くなります。発疹がおさまるまでは機嫌が悪い状態が続きますが、発疹がひいてしまえば機嫌もケロッと治っている場合がほとんどです。
高熱でつらそうな場合には解熱剤、他の病気を併発している場合には抗菌薬を処方されることがあります。また、下痢になってうんちがゆるい場合には、整腸剤が処方されることもあります。
突発性発疹か、他の病気かを見分けるのは素人目には難しいので、40度近い高熱が出た場合には、一度小児科で診てもらう方が安心です。
手足口病が流行っています。
手足口病はウイルス性の感染症です。原因ウイルスには複数の種類があるので何度もかかる可能性もあります。患者の大半は子供ですが、まれに大人にも感染することがあります。
潜伏期間は、3~6日になり、口の中や手のひら、足の裏、足の甲などに水疱性の発疹が現れて、1~3日間発熱することがあります。水疱は1週間程度でなくなります。口の中にできた水疱がつぶれた後にできる口内炎がひどく、食事や飲みものを受けつけなくなることから、脱水症状を起こすこともあるので注意が必要です。
手足口病に対する特効薬はありませんが、口内炎に対して鎮痛薬で痛みを和らげたり、粘膜保護剤の軟膏などが処方されます。
手足口病は、飛沫感染と接触感染が主な感染経路です。手洗い、うがい、消毒をし感染を防ぎましょう。
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