溶連菌感染症とは

2019-05-22

溶連菌感染症とは、溶血性連鎖球菌と呼ばれる細菌による感染症です。主にのどに感染して咽頭炎や扁桃炎、それに小さく紅い発疹を伴う猩紅熱といった病気を引き起こします。

発熱(38~39℃)とのどの痛みが代表的な症状です。また、体や手足に小さくて紅い発疹が出たり、舌にイチゴのようなツブツブができたりします(イチゴ舌)。頭痛、腹痛、首すじのリンパ節の腫れが見られることもあります。

風邪と違って咳や鼻水が出ないというのもこの病気の特徴です。この病気には潜伏期間があり、実際に感染してから2~5日で症状がでます。

溶連菌の感染とわかれば、熱やのどの痛みといった症状をやわらげるお薬のほかに、抗菌薬が出されます。抗菌薬は病気の原因の溶連菌を退治する重要な薬です。薬を飲み始めると、2~3日で熱が下がり、のどの痛みもやわらいできます。

確実に溶連菌を退治し、重大な合併症を引き起こさないために、症状が消えても抗菌薬はしばらく飲み続けなくてはいけません。一部の抗菌薬以外は、5~10日間飲み続ける必要があると言われています。医師の処方に従ってきちんと服用しましょう。

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