後鼻漏とは?

2019-06-17

子どもの咳は風邪によるものが1番多いです。風邪による咳は風邪が治れば治まりますが、長引く咳では喘息や慢性気管支炎によるものがよく知られていますが、もう一つ忘れてはいけない原因が鼻水です。鼻水は鼻の入り口にたまっていれば鼻をかめば済みます。しかし、鼻の奥の方からのどにかけて鼻汁が垂れ下がったり、鼻づまりがある場合は、鼻をかむだけでは症状が改善されません。鼻水がのどに流れ込むことを後鼻漏と言います。

アレルギー性鼻炎や副鼻腔炎(いわゆる蓄膿症)などの鼻の病気や、風邪等にかかると鼻水の分泌量が増えると同時に後鼻漏も増えていきます。仰向けで寝ると、後鼻漏が急激にのどに流れ込み、のどを刺激して咳き込んで、眠りの妨げになることがしばしばあります。また、起き上がったときに流れ込んだ鼻汁を出そうと咳が出ます。

このような後鼻漏による咳は咳止めでは治りません。鼻の中をキレイにする、鼻水をコントロールすることが大切です。鼻すすりをする、しょっちゅう鼻水が出る、口呼吸をしている、などの場合は後鼻漏の可能性があります。気になる場合は早めに医師の診察を受けましょう。

 

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