Archive for the ‘お知らせ’ Category

ノロウイルスとは

2019-11-05

ノロウイルスに感染することで発症する病気です。症状としては、腹痛、下痢、嘔吐、発熱などが挙げられます。

感染経路には、ウイルスに汚染された貝類などを十分に加熱せずに食べてしまう経口感染、感染者の嘔吐物や糞便の粒子を空気中から取り込んでしまう空気感染、嘔吐物などの飛沫を吸い込んでしまう飛沫感染、ウイルスを食べものなどを介して取り込んでしまう接触感染などがあります。

潜伏期間は通常12~48時間ほど。発症してから3日間が最も感染力が強いと言われています。発症後1週間は人に移してしまう可能性があります。

11月~3月頃になると感染者が増え、12月~2月にピークを迎えることが多いです。年齢を問わず誰でもかかる病気ですが、乳児は重症化しやすいの注意が必要です。

ノロウイルスには多くの種類があるため、ノロウイルスに感染して免疫ができてもまた違う種類のノロウイルスに感染してしまうことがあります。

秋は急に寒くなることもあり、子どもだけでなく大人も体調をくずしやすい時期です。子どもと一緒にママも感染予防をしっかりとして、楽しい秋を過ごしましょう。

子どもの咳

2019-11-04

咳は発熱とならんで、子どもの病気の代表的な症状です。子どもの揚合、よくみられるのが、かぜ等の呼吸器感染症、気管支喘息、副鼻腔炎等です。

子どもが咳くときの音を聞いてみると、軽い調子の「コン、コン」という乾いた感じの咳(乾性咳嗽)や、痰がからんだ「ゴホン、ゴホン」という湿った感じの咳(湿性咳嗽)があります。まれに「ケン、ケン」と犬が吠えるように聞こえる犬吠様咳嗽という咳もあり、呼吸困難につながる重症の病気の症状のこともあります。
子どもの咳の原因としてよくみられる病気には、ウイルスや細菌に感染して起こる呼吸器感染症、気管支喘息等があります。一般に、咳の続く期間が比較的短ければ、急性の感染症を起こしている可能性が高いと言われています。

咳の症状に応じて、痰を取り除く薬(去痰薬)や気管支を広げてあげる薬(気管支拡張薬)など用います。呼吸器感染症の場合は、咳の症状があれば必要に応じて咳止めを使います。
子どもの咳は、体の中に何らかの異常があることを伝えるサインです。咳が出始めたら注意深く観察し、早めに医師の診察を受けましょう。

インフルエンザの症状とは?

2019-10-16

インフルエンザウイルスによっておこる呼吸器の感染症です。ふつうのかぜとは重症度が違い、気管支炎、仮性クループ(声を出す喉頭が炎症をおこしてはれる病気)、肺炎などの呼吸器の病気や脳炎・脳症を起こして重症化しやすい病気です。

約1~4日の潜伏期の後でまず高熱が出て、だるさ、のどの痛み、頭痛などの症状がでます。必ずしもせきや鼻水がひどくなるわけではありません。声がかれてケンケンとしたせきが出る喉頭炎(クループ)になることもあります。年齢によりますが、頭痛や腹痛などの症状が出ることもあります。熱は4~5日続いて、その間に気管支炎や肺炎をはじめとする合併症がおこることがよくあります。

伝染力が強く、熱が下がってもその後数日間はほかの人にうつす可能性が高いので、家での安静を心がけましょう。

インフルエンザワクチンは発病予防だけでなく、重症化予防として接種することをおすすめします。ワクチン接種によって発病や重症化が予防できるケースが多く、結果として脳炎の予防にもなります。また、妊娠中に母親が受けると生まれた赤ちゃんにも予防効果があります。

長引く風邪に要注意

2019-09-30

中秋月も過ぎて香港も少しずつ朝晩の涼しい日が増えてきました。
この季節の変わり目で、風邪を引かれる方もいらっしゃると思いますが、咳だけが長引いているなんて事はありませんか?長引く咳には注意が必要です。

咳が続いていても、風邪が治っていないだけかな?と軽く考えがちですが、2週間以上続く咳は風邪ではない可能性があります。

近年増加していると言われているのが咳喘息です。咳喘息は喘息の一歩手前の状態と言われ、気道の粘膜に常に炎症が起こっている状態です。風邪がキッカケで発症する事が多いですが、花粉やストレスが原因になることもあります。これを放置してしまうと3人に1人は気管支喘息に移行してしまうと言われています。長引く咳でおかしいな?と思われたら早めに医師に相談しましょう。

蕁麻疹とは

2019-09-17

蕁麻疹とは、皮膚の一部が突然に赤くくっきりと盛り上がり、しばらくすると跡かたなく消えてしまう病気です。大抵は痒みを伴いますが、チクチクとした痒みに似た感じや焼けるような感じを伴うこともあります。個々のブツブツや赤みは数十分から数時間以内に消えるのが普通ですが、中には半日から1日くらいまで続くものもあります。症状が激しい場合には次々と新しい皮疹が出没し、常に皮疹が現れているように見えることもあります。皮膚の盛り上がりの大きさは1~2mm程度のものから手足全体位のものまで様々で、また一つ一つの膨疹が融合して体表のほとんどが覆われてしまうこともあります。形もまた様々で、円形、楕円形、線状、花びら状、地図状などがあります。

蕁麻疹の治療はまず、できるだけ原因・悪化因子を探し、それらを取り除く、または避けるようにすることです。そして抗ヒスタミン薬または抗ヒスタミン作用のある抗アレルギー薬での治療になります。痒みを軽減するために、外用薬が使われることもあります。

生活上の注意点としては、蕁麻疹の増悪因子となりやすい疲労やストレスをできるだけ溜めないようにする事が大切です。

インフルエンザについて

2019-09-16

インフルエンザとは、インフルエンザウイルスに感染して起こる感染症です。インフルエンザウイルスには A型、B型、C型があり、ヒトに流行を起こすのはA型とB型です。

インフルエンザでは、咳やのどの痛みなどの呼吸器の症状だけでなく、高熱、全身のだるさ、食欲不振などの全身症状が強く、しばしば、頭痛や関節痛・筋肉痛など呼吸器以外の症状を伴います。合併症として、気管支炎、肺炎、中耳炎などがみられます。

その年に流行するインフルエンザは毎年予測され、予防接種のためのワクチンが作られます。予防接種でインフルエンザウイルスの感染を完全に予防することはできませんが、インフルエンザにかかる人や、重症化して入院する人を減らせます。

治療法は、抗インフルエンザウイルス薬の使用です。抗インフルエンザウイルス薬は、インフルエンザ発症から48時間以内に使用すると、ウイルスの増殖を抑えて、発熱などの症状が消えるのを早めたり、体外に排出されるウイルスの量を減らすなどの効果があります。また高熱には解熱剤、せきには鎮咳薬、たんがひどい場合は去痰薬などが使われることがあります。

インフルエンザが疑われる症状に気づいたら、できるだけ早く医療機関で診察を受けましょう。

おたふく風邪

2019-09-09

おたふくかぜは、ムンプスウイルスの感染によって起こります。

潜伏期間は2~3週間ほど。耳の下、あごの下の唾液腺が腫れてきます。全部同時に腫れる場合もあれば、片側がまず腫れ、徐々に他のところが腫れてくる場合もあります。発熱は病初期に2~3日見られることが多く、腫れ始めは痛みが強いと言われています。唾液腺から唾液が出るときに痛みがあるので、味の濃いもの、酸っぱいものなど、唾液がたくさん出るような食べ物は避けましょう。腫れはじめてから5日程度たてば、感染力はなくなると考えられています。治療法は特になく、痛みが強いとき・熱がある時に解熱鎮痛剤を使用するなど、対処療法が基本となります。

おたふくかぜは、発症する2日くらい前から人にうつしやすい状態になります。おたふくかぜは、ワクチンで防げる病気です。脳炎にまで発展し、年間数人は命をおとしています。難聴という、一生付き合っていかなければならない合併症もあります。

「かからないように、人に感染させないように」 ぜひワクチンを接種しましょう。

新学期が始まりました!

2019-09-04

夏休みが終わり、新学期が始まりましたね。二学期は一年の中でも一番長く、行事が多い学期でもあります。これから元気に健康で年末まで過ごす為に心がけたい事といえば、質のよい睡眠と生活リズムを整えることです。

お休みの間に、夜更かしのクセがついてしまってはいないでしょうか?はじめの数週間はまず、学校や部活動がある生活リズムに戻してあげる事が大切です。本来でしたら寝ないといけない時間に、休み中の気分でゲームやスマホで動画などを観て次の日に寝不足になってしまう可能性があります。就寝前に電子機器の画面を見ると脳が覚醒してしまい、なかなか眠れなくなってしまいます。

翌日に学校がある時には寝る時間をハッキリと決め、遅くとも就寝の1時間前にはスマホなどの電子機器の使用をやめさせ、ゆったりとした気分で眠れる環境づくりに努めてあげてください


睡眠は心身の健康の基本です。良質な睡眠が取れないと、疲れがとれずイライラしやすくなったり、体調を崩して風邪なども引きやすくなってしまいます。お子さまの様子がおかしいなと感じたら、まずはよく眠れる日を作ってあげたり、スクールカウンセラーや医師に相談しましょう。

りんご病とは

2019-08-30

りんご病とは伝染性紅斑(でんせんせいこうはん)の別名でヒトパルボウイルスB19が原因のウイルス感染症です。症状としては、ほほに紅色の皮疹(ひしん)紅斑(こうはん)が現れます。また、風邪を思わせる症状や関節痛、全身倦怠感などが先に現れる事もあります。5~10歳の子供が比較的かかりやすいと言われており、流行期には未就学児や保護者なども感染することがあります。

最初に発熱、頭痛、筋肉痛、疲れる等の症状が出始め、その後1週間して発疹が出ます。特徴的な症状として、頬にできる紅色の皮疹(ひしん)紅斑(こうはん)で、平手打ち様紅斑(ようこうはん)、りんご様紅斑(ようこうはん)、蝶形紅斑(ちょうけいこうはん)《蝶が羽を広げたような形》と表現されます。1~4日後には手足や胴体にも紅斑が出現し、2日程度経過すると不規則に退色してレース様、まだら模様に変化してきます。紅斑はかゆみや熱感を伴うこともあります。1~3週間程度で消えることが多いです。
症状に合わせて、解熱鎮痛剤やかゆみ止めを使用します。りんご病かなと思ったら、早めに医師の診察を受けましょう。

汗疹への対策

2019-08-23

夏になると気になるのが、「あせも」。子供だけではなく、大人にも起こりやすい症状です。汗をかきやすい首やひじの内側、ひざの裏側をはじめ、背中や胸まで広範囲にあせもができてしまうことがあります。

汗を出す「汗腺」の数は3歳ぐらいまでに決定するとされており、幼少期にしっかり汗をかくことで汗腺が発達し、体温調節機能を高めることができると言われています。
あせもができるのは、かいた汗が肌の表面へ流れ出ることができず、汗管に汗が詰まってしまうことが原因です。汗をかいたら早めにシャワーなどで流して皮膚を清潔に保つ、すぐにシャワーを浴びることができない場合はタオルなどで拭く、ことが大切です。

汗をかいたらシャワーで汗と汚れを流し、1日を終えた夕方以降にゆっくり湯船に入って、体を洗うようにすること、ひじの内側・ひざの裏側は皮膚が薄く、また汚れが溜まりやすいので、石けんをよく泡だてて優しく洗うこと、そしてお風呂上がりには保湿を忘れずにしましょう。

あせもができてしまった場合は、できるだけ触らないようにすることと、やさしく洗って清潔に保つことが大切です。とびひになっている、広範囲に広がっている、引っ掻いて傷になっている、かゆみが強いなどの場合は、医師に診てもらいましょう。

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