Archive for the ‘お知らせ’ Category
女性に多い膀胱炎
膀胱炎は女性に多い病気で、ほとんどは尿道から大腸菌をはじめとする細菌が入り込んで起こります。特に女性は尿道が短く、菌が膀胱に入りやすいので膀胱炎になりやすく、繰り返す方も多いようです。
膀胱炎の主な症状として、排尿痛、頻尿、排尿時の不快感、血尿などがあります。
治療としては、抗生物質や抗菌剤を投与になります。数日薬を服用した後、自覚症状がなくなり、尿検査で菌が消失すれば内服薬を中止できます。
以前は膀胱炎はどんな抗生物質を飲んでも効きましたが、最近は耐性菌が多く存在するため、細菌検査で薬剤感受性を見つつ薬を選択しないと、簡単に慢性化するようになりました。慢性化を防ぐためにも、早めに医師の診察を受け適切な治療を受けましょう。
薬をきちんと飲み、水分をいつもよりたっぷりととるようにしましょう。そして、新陳代謝を高める(特に下半身の冷えなどに注意する)、刺激物(熱いもの、辛いもの、アルコールなど)は避けることも治療中には大切です。
また日常生活においては、尿を我慢しないこと、水分を多く摂る、性交後は必ず排尿することが、効果的な予防法です。
中耳炎になってしまったら
中耳炎とは、鼓膜(こまく)の奥にある「中耳」が炎症を起こす病気です。適切な治療を行わないと「急性中耳炎」や「滲出性中耳炎」に移行してしまったり、再発を繰り返す「反復性中耳炎」になったりします。ひどい場合、鼓膜を切る手術をして治療するケースもあります。
中耳炎になると、「耳が痛くなる」、「聞こえづらくなる」、「熱が出る」、「耳だれが出る」、などの症状がみられます。
中耳炎の原因のほとんどは鼻水だと言われています。鼻水には細菌が住みついていて、これが耳の中に入ってしまうことにより、中耳炎を引き起こします。
中耳炎にはいろいろな種類があり、痛みや熱があるもの、ないもの、膿が出るもの、繰り返すものなどがあります。中耳炎は放っておいても自然には治りません。適切な治療やケアを行わないと、中耳炎は何度もくりかえし発症してしまいます。中耳炎かな?と思ったら早めに医師の診断を受けましょう。
また、夜間に急な耳痛がある場合は、応急処置として保冷シートなどを適当な大きさにカットし、耳を包むように貼って耳を冷やす/鎮痛解熱剤を服用すると良いでしょう。
アレルギー性鼻炎について
こんにちは!さくらクリニックです。
体に入った異物(アレルゲン)に対して、体がそれを排除しようと過剰な反応を起こし、くしゃみ・鼻汁、鼻づまりなどが続く病気です。アレルゲンには花粉、ホコリ、ダニ、動物の毛など、さまざまなものがあるといわれています。
熱や咳、のどの痛みもなく、風邪をひいていないのに、くしゃみを連発し、水のような鼻汁がだらだら出てきて、ティッシュペーパーを使わずにいられなかったり、鼻がつまり、眼がかゆくなったり、涙眼になったりします。
治療は、抗アレルギー剤で発作を抑えたり予防したりするほか、発症を抑えるステロイド薬を投与(飲み薬や吸引)したり、症状を引き起こす化学物質ヒスタミンの働きを抑える抗ヒスタミン剤を用いたりします。
部屋の換気をよくしたり、まめに掃除機をかけることや、うがい、鼻をかむなどを行う、カビ退治を心がけるなどの方法でアレルゲンとの接触を避けることが大切です。
日常生活では、ストレスをため込まない、深酒・夜ふかしを避ける、寒暖の差に気をつけるなどが挙げられます。
症状が風邪と似ているので、判断が難しい場合には早めに医師の診察を受けましょう。
肺炎と風邪の違いとは?
肺炎の主な症状は、せき、発熱、たんなど、かぜの症状と似ているため、“かぜをこじらせたもの”と考えられがちですが、肺炎とかぜはちがいます。肺炎では、細菌やウイルスなどの病原体が、肺胞(酸素と二酸化炭素のガスの交換を行う役割があります)に感染して炎症を起こします。
息切れ、黄色~緑色の痰、38度以上の高熱などの症状が長く続き、一般的なかぜよりも症状が重くなります。息が浅くなる、呼吸が速い、ぐったりする、食欲が無いなどは、気づきにくい症状のため、肺炎と気づかないまま悪化させることがあります。
バランスのいい食事や適度な運動、うがい・手洗いなどを心がけ、体調が優れないときには、早めに診察を受けましょう。
マイコプラズマ肺炎
マイコプラズマ肺炎とは、マイコプラズマという細菌に感染した肺炎です。主に小学生以上の学童に多い病気とされています。クラスで流行することがあり、咳や痰のしぶきを吸い込むことによりうつる、飛沫感染が主になります。潜伏期が2~3週間程度と長い感染症で、兄弟が罹(かか)った場合、その2~3週間後に別の家族がなるということもよくあります。
症状としては熱と咳になり、稀に高い熱や激しい咳がでることもあります。微熱程度でしつこい咳が出る場合は、この肺炎の可能性があります。
マイコプラズマ感染の場合、小児科でよく処方される抗生剤では効果がない場合が多く、マイコプラズマ肺炎を標的にした抗生剤を使用する必要があります。また、7~10日間と長い期間の服用が必要になります。
一般的には、熱や咳がでて2~3日解熱しないときや1週間以上痰の絡んだ咳がつづくときにマイコプラズマを疑い検査や抗生剤を開始します。マイコプラズマに感染すると、解熱した後も1~2週間程度倦怠感が続いたり、1ヶ月程度咳が続くことがあります。
気管支炎とは?
気管支炎とは、下気道(気管、気管支)に炎症を起こす病気の総称です。数日から数週間で治癒する急性気管支炎と、3か月以上症状が続く慢性(遷延性)気管支炎に分けられます。気管支の末梢である細気管支という部分に炎症を起こす病態を細気管支炎といいます。
原因としてはウイルス、細菌などによる感染症・アレルギー・喫煙・大気汚染・化学物質などがあります。原因により治療方針が異なりますが、細菌による気管支炎には抗生物質を使用します。
感染症が原因となる気管支炎の症状は炎症による発熱、咳、痰です。全身倦怠感、食欲不振、胸の痛みが起こることもあります。小児の場合には気管が狭くなり、「ゼーゼー」「ヒューヒュー」という音が聞こえることもあります。
感染症による気管支炎の予防のためには、日頃からの手洗い・うがい・マスクの着用が有効的です。
インフルエンザについて
今回はインフルエンザについてお話しします。
インフルエンザは普通のかぜとは異なり、突然の38℃以上の高熱や、関節痛、筋肉痛、頭痛などの他、全身倦怠感、食欲不振などの全身症状が強く現れるのが特徴です。
インフルエンザウイルスに感染した場合、約1~3日の潜伏期間の後、発症します。続く約1~3日では、突然の38℃以上の高熱や全身倦怠感、食欲不振などの全身症状が強く現れます。やや遅れて、咳(せき)やのどの痛み、鼻水などの呼吸器症状が現れ、腰痛や悪心(吐き気)などの消化器症状を訴えることもあります。通常は、10日前後で症状が落ち着き、治癒します。
かぜの多くは、発症後の経過がゆるやかで、発熱も軽度であり、くしゃみやのどの痛み、鼻水・鼻づまりなどの症状が主にみられます。これに対し、インフルエンザは高熱を伴って急激に発症し、全身倦怠感、食欲不振などの全身症状が強く現れます。関節痛、筋肉痛、頭痛も現れます。また、インフルエンザは、肺炎や脳炎(インフルエンザ脳炎)などを合併して重症化することがあります。
インフルエンザの症状を改善するためには、体内にいるインフルエンザウイルスの増殖を防ぐ「抗インフルエンザウイルス薬」の服用が有効です。発症後すぐに服用を開始すると、服用していない場合と比べて発熱期間が1~2日短縮され、ウイルスの排泄量も減少し、症状が徐々に改善されていきます。
しかし、お薬を服用して熱が下がっても、体内のウイルスがすぐにいなくなるわけではありません! 「症状が改善したから…」といってお薬の服用を途中でやめることで、体内に残っているウイルスが周りの人に感染する可能性があります。
熱が下がったあとも、お薬はきちんと使い切り、自宅で療養を心がけましょう。
流行り目とは?
流行性角結膜炎(はやり目)はアデノウイルスというウイルスの感染が原因となる病気です。
感染すると、5日~2週間の潜伏期間の後、「目やにが出る」、「涙が出る」、「まぶしい」などの症状が現れます。
まぶたは腫れ、結膜がむくみ、充血がみられるようになります。
そして、発症1週間頃から角膜に点状の濁りが現れることがあります。
目の症状以外にも、耳前リンパ節の腫れ・圧痛が特徴的な症状としてみられます。
発症は夏に多く、1~5歳を中心とした小児に多いとされていますが、成人も含めて幅広い年齢でかかります。
ウイルスに効く薬はありませんので、ウイルスへの抵抗力を高めるために、栄養補給に十分に休息することが重要です。他の感染を防ぐため抗菌点眼や炎症を押さえるため低濃度のステロイド点眼などを使用します。
アデノウイルスは非常に伝染性が高いウイルスで、主に手を介して伝染します。
手で目をこすらない、良く手洗いをする、などを心がけましょう。
のど風邪が流行ってきました。
のど風邪と言われる、咽頭炎が流行ってきました。
「咽頭炎」とは咽頭に炎症を起こしたことを言います。咽頭は鼻や口を通して直接、外と接するところなので、感染を起こしやすいところです。気温の変化、寝不足や疲れなどで抵抗力がおち、さらに炎症が強くなると、のど粘膜が化膿し膿が付くようになり、発熱や頭痛、関節痛、身体のだるさなどの風邪の症状を自覚するようになります。また、耳のつまりを感じることもあります。ものを飲みこむときの痛み(嚥下痛:えんげつう)もあります。
最近は大気汚染の影響により咽頭炎患者が増加の傾向にあります。ウイルス性のものか細菌性のものかは多くの場合のどの外見に違いはないため、のどを見るだけでは判断することは困難です。
予防策として、日常的にうがいをしっかりすることが大切です。症状が良くならない場合には早めに専門医の診断を受けましょう。
2018-2019 インフルエンザ予防接種のお知らせ
インフルエンザのシーズンがそろそろやってきています。
昨年は大流行し、幼稚園などが急遽長期間休校になったのを記憶している人も多いかと思います。
妊婦、年齢が50歳以上の方、老人ホームなどで集団生活を送るお年寄り、慢性疾患のある方、医療従事者、月齢6ヶ月から11歳までの子供、家畜などを扱う方などは積極的に接種しましょうと政府より通達も出ています。
妊娠されている女性は、接種せずにインフルエンザにかかってしまう方が、お腹の赤ちゃん、母体双方に負担がかかると言われていますので、重症化を防ぐためにも、ぜひ接種を心がけましょう。
2018-2019年インフルエンザ予防接種、ワクチン株は以下のようになります。
Aミシガン型45/2015 (H1N1)pdm09
Aシンガポール型INFIMH-16-0019/2016 (H3N2)
Bコロラド型/06/2017-like virus (ビクトリア系統)
Bプーケット型/3073/2013-like virus (山形系統)
尚、インフルエンザワクチン株は、居住国によって異なります。
香港在住者は、香港政府が発表/予測するワクチン株を、香港にて接種する方が良いでしょう。
インフルエンザ予防接種は700HKD(プロモーション)となります。
お気軽にお問合せください。
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