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子供の熱中症について
夏は熱中症が最も多くなる季節です。高温の炎天下にいると、大量の汗で体の水分や塩分が失われ、体温調節がうまくできなくなります。子ども(乳幼児・幼児)は体温調節機能が未発達で、汗をかく機能が未熟なため、暑さを感じてから汗をかくまでに時間がかかり、体温を下げるのにも時間がかかってしまいます。
幼少期の子どもは大人よりも身長が低い為、地面からの照り返しの影響を強くうけます。大人が暑いと感じているとき、子どもはさらに高温の環境下にいることになります。
また子どもは自分で自らの体調の変化を訴えられないことがあります。屋外でずっと遊んでいると、その楽しさに夢中になってしまい、身体に異変が起きていても気づきません。異変がないか、周囲の大人が気にかけましょう。
軽いめまいや頭痛がある場合、衣類を緩め、涼しいところに頭を低くした状態で寝かせます。睡眠がとれているのにあくびをしていたり、汗を大量にかいていたりする時は、注意が必要なサインです。だるさや吐き気、それに頭痛やけいれんが起きたりすれば、熱中症の状態が重くなっているかもしれません。早めに病院を受診しましょう。
咽頭炎について
咽頭炎とは、ウイルスや細菌感染による喉の炎症です。咽頭は鼻や口を通して直接、外と接するところなので、感染を起こしやすいところです。喉の症状だけでなく、発熱や倦怠感、吐き気といったさまざまな症状が現れることがあります。原因となるウイルスや細菌によっては、肺炎や脳症などの合併症が起こる可能性もあるため、注意が必要です。
咽頭炎では、喉の痛みや違和感、ものを飲み込んだときの痛みが挙げられます。
子供の場合には、喉が痛くて水分や食事がうまく摂取できなくなると、脱水症状を起こすこともあるので気を付けましょう。
咽頭炎の治療は、対症療法が中心となります。喉の痛みや発熱に対して解熱鎮痛剤を用いたり、脱水にならないように水分摂取をこまめにすること、刺激物を避けるなどを心がけましょう。
咽頭炎は、風邪の一環として発症することが多いため、インフルエンザの流行に合わせて予防接種を行うことや、日頃から手洗いやうがいを徹底するなどの予防することを心がけましょう。
ヘルパンギーナとは?
ヘルパンギーナは、6月から初夏にかけて流行し、乳幼児に多く見られる夏風邪の代表的なウイルス性の感染症です。主に「コクサッキーウイルスA群」が原因で、ウイルスの型がいくつかあるので、何度もかかってしまうことも珍しくありません。
まれに大人も発症しすることがあります。
症状は、39℃以上の熱が1~3日つづくと同時に、のどが赤く腫れて小さな水疱がたくさんできます。水疱は2~3日でつぶれて黄色い潰瘍になります。のどの痛みが強いために、食事や飲みものを受けつけなくなることから、脱水症状を起こすこともあるので注意が必要です。
特効薬はありませんが、口内炎(口の中にできた潰瘍)に対して鎮痛解熱薬で痛みを和らげたり、粘膜保護剤の軟膏などで治療をしていきます。
のどに痛みがあるので、オレンジジュースなどのような刺激のあるものは避け、のどごしの良い少し冷たい飲みものがおすすめです。食べものは、ゼリーやプリン、冷めたおじや、豆腐など刺激が少なくかまずに飲み込めるものにしましょう。
後鼻漏とは?
子どもの咳は風邪によるものが1番多いです。風邪による咳は風邪が治れば治まりますが、長引く咳では喘息や慢性気管支炎によるものがよく知られていますが、もう一つ忘れてはいけない原因が鼻水です。鼻水は鼻の入り口にたまっていれば鼻をかめば済みます。しかし、鼻の奥の方からのどにかけて鼻汁が垂れ下がったり、鼻づまりがある場合は、鼻をかむだけでは症状が改善されません。鼻水がのどに流れ込むことを後鼻漏と言います。
アレルギー性鼻炎や副鼻腔炎(いわゆる蓄膿症)などの鼻の病気や、風邪等にかかると鼻水の分泌量が増えると同時に後鼻漏も増えていきます。仰向けで寝ると、後鼻漏が急激にのどに流れ込み、のどを刺激して咳き込んで、眠りの妨げになることがしばしばあります。また、起き上がったときに流れ込んだ鼻汁を出そうと咳が出ます。
このような後鼻漏による咳は咳止めでは治りません。鼻の中をキレイにする、鼻水をコントロールすることが大切です。鼻すすりをする、しょっちゅう鼻水が出る、口呼吸をしている、などの場合は後鼻漏の可能性があります。気になる場合は早めに医師の診察を受けましょう。
溶連菌感染症とは
溶連菌感染症とは、溶血性連鎖球菌と呼ばれる細菌による感染症です。主にのどに感染して咽頭炎や扁桃炎、それに小さく紅い発疹を伴う猩紅熱といった病気を引き起こします。
発熱(38~39℃)とのどの痛みが代表的な症状です。また、体や手足に小さくて紅い発疹が出たり、舌にイチゴのようなツブツブができたりします(イチゴ舌)。頭痛、腹痛、首すじのリンパ節の腫れが見られることもあります。
風邪と違って咳や鼻水が出ないというのもこの病気の特徴です。この病気には潜伏期間があり、実際に感染してから2~5日で症状がでます。
溶連菌の感染とわかれば、熱やのどの痛みといった症状をやわらげるお薬のほかに、抗菌薬が出されます。抗菌薬は病気の原因の溶連菌を退治する重要な薬です。薬を飲み始めると、2~3日で熱が下がり、のどの痛みもやわらいできます。
確実に溶連菌を退治し、重大な合併症を引き起こさないために、症状が消えても抗菌薬はしばらく飲み続けなくてはいけません。一部の抗菌薬以外は、5~10日間飲み続ける必要があると言われています。医師の処方に従ってきちんと服用しましょう。
五月病にならないために
新年度を迎え、新しい環境で仕事や生活を始める人も多いでしょう。心機一転、頑張るぞ!と思っていたものの、5月初旬を過ぎてひと段落する頃から、やる気が出ない、ふさぎこむという症状が現れる人がいます。5月病は環境の変化に伴う心身の負担が主な原因です。
5月病にならないためには、以下を心がけましょう。
家族や友人などとのコミュニケーションの機会を大切にしましょう。悩みを話すことでストレス解消になります。
栄養バランスのとれた食事を心がけましょう。不規則な食生活は脳内の栄養不足を招き、感情をコントロールする神経伝達物質「セロトニン」が不足しがちになります。 睡眠は疲労回復に重要な役割を果たします。寝る前にテレビやパソコンを見ないなどの生活習慣を身に付けましょう。 オフの日は自分の好きなことに時間を費やしましょう。ウォーキングやサイクリングなどの有酸素運動でも、「セロトニン」の分泌が促されます。
5月病の多くは一過性の症状であり、適度な休息などで改善されることがほとんどです。ただし生活に支障が出るような重症の場合は早めに医療機関を受診しましょう。
子供の熱について
子供の体温の高さはひとつの目安になりますが、体温が高いほど重症かというと、そうは言いきれません。逆に、体温がそれほど高くなくても、きげんが悪かったり、食欲がなかったり、体のどこかが痛かったりしている場合は、注意深く様子を見る必要があります。そして、おしっこの回数が減っていれば脱水症の目安になるので気をつけましょう。
突然高い熱が出るというのは、体の中で大きな異変が起こったことを示します。インフルエンザにかかったときも、ふつうの風邪と違って、いきなり38℃以上の高い熱が出ることが多くあります。また熱中症でも、はっきりと体温があがったとき、特に40℃以上の熱が出たら、熱中症のなかでも最も重い「熱射病」の可能性があるので、すぐに受診しましょう。
生後3カ月未満の場合を除けば、熱の高さだけで病院に行くか、行かないかを決めるのではなく、熱以外の症状や、体の状態をみて判断することが大切です。「きげんが悪い」とか「ふだんと様子が違う」場合は、医師に診てもらいましょう。
新年度に気をつけたいこと
新年度になりましたね。新入園・入学・進級されたみなさん、おめでとうございます。この時期、生活環境の変化で体調を崩す子どもも多くいます。
春4月~5月頃は、冬の感染症が収束する時期です。春から流行する病気は少ないですが、入園や進級などの生活の変化で、お子さんたちは体調を崩しがちな季節になります。鼻水や発熱などの初期症状を見逃さないようにしましょう。
年間を通して、注意が必要なのは感染症の1つが、RSウイルス感染症です。飛沫感染、接触感染で発症します。風邪に似た症状で大人に感染しても軽い症状で済みますが、1歳未満の乳児に感染すると、重篤化する危険性もあります。
また、溶連菌感染症にも注意が必要です。症状は、のどの痛みや嘔吐、舌の発疹です。発疹はイチゴのように赤くブツブツができます(イチゴ舌)。抗生物質の投与で治りますが、ぶり返すことのある感染症です。処方された薬を飲みきるとともに、最後に検査を受けて完治したことを確認しましょう。
環境の変化が大きい新年度初め、体調がいまいちかなと思ったら、早めに受診するようにしましょう。
乳児健診の大切さ
乳幼児健診は、自分で体の異変を伝えることが難しい赤ちゃんにとって、とても大切です。
乳児健診では、まず発育状況の確認をします。
赤ちゃんの発育状況を診て、同じ頃に生まれた赤ちゃんの発育の平均と差がないか、バランスよく栄養が摂れているかを確認します。そして、もし発育が遅れているようなら、原因や改善点についてアドバイスを行います。
そこで重要なのが、ママから得られる赤ちゃんの普段の生活についての情報です。赤ちゃんの様子を思い出しながら医師の質問に答えると、思わぬ改善点にも気づくことができるでしょう。
そして、隠れた病気の早期発見にも繋がります。
定期的に医師が診ることによって、生まれた時はわからなかったアレルギーや先天的な病気が隠れていないかなどを確認し、早期で発見することができます。その中には、成長過程の中で自然に改善する病気もあります。そのため、定期的に健康状態をチェックすることが大切なのです。
普段の生活の中でちょっと気になることがある、疑問があればほんの些細なことでも相談しましょう。
急性膀胱炎になってしまったら
急性の膀胱炎は、トイレが異常に近くなる(頻尿)、排尿時の痛み、尿の濁りが3大症状です。加えて、排尿後も尿が残っているようでスッキリしない(残尿感)感じがあったり、時には血尿が出ることもあります。
膀胱には感染を防御する力も備わっているので、多少の菌が侵入した程度では、そう簡単には感染を起こさないようになっています。しかし、疲れがたまったり、カゼをひいたり、寝不足が続いたりなどで、一時的に抵抗力が落ちると膀胱炎にもなりやすくなるのです。
また、夏は汗をかいて脱水傾向になりやすく、尿量が減って細菌を洗い流しにくいため、冬より膀胱炎を起こしやすくなります。
まず飲み薬での治療になります。最近は薬剤耐性菌も増えているので、効果が不十分な場合は抗生剤の種類を変えます。治療中は十分な水分摂取を心掛け、排尿とともに細菌を体外へ排出するようにしましょう。治療が遅れると腎臓まで菌が昇り、腎盂腎炎になって高熱が出たり腎不全になってしまうことがあるので、症状が続く場合は早めに受診しましょう。
水分を多めにとる。腰まわりを冷やさないようにする。などが自分でできる予防法になります。
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